原田家 家紋原田 貴司原田貴司 花押エグゼクティブ・コーチ
組織・リーダーシップ開発ファシリテーター

2026年9月26日

6分で読めます

CheckPoint360°™で「新卒が育つ上司」をつくる|普遍的リーダーシップ行動を可視化し、配属後の育成を変える方法

原田貴司

CheckPoint360°™は「新卒が育つ上司」をつくるための行動測定ツール

新卒が育つかどうかは、本人の能力よりも 配属先の上司の関わり方・行動の質 に左右されます。
CheckPoint360°™は、上司の発揮行動を多面評価し、行動変容につなげるための360度フィードバックツールです。

上司の行動を「見える化」することで、新卒が安心して相談できる環境、期待が伝わる環境、成長しやすい環境をつくることができます。

CheckPoint360°™が扱うのは「普遍的リーダーシップ行動」

CheckPoint360°™は、リーダーに求められる行動を体系化した普遍的リーダーシップ行動 をもとに上司の行動を測定します。

ここで扱われる行動は、新卒育成に直結する具体的なものです。

例えば:

  • 相談しやすい雰囲気をつくる

  • 期待を明確に伝える

  • フィードバックを具体的に行う

  • チームに巻き込む

  • 成長を支援する

  • 状況に応じて関わり方を変える

こうした行動は、上司の「性格」ではなく、学べる・変えられる・改善できる行動として整理されています。

CheckPoint360°™の特徴

1. 強みに焦点を当てた設計で、上司が前向きに受け取れる

一般的な360度評価はネガティブに偏りがちですが、CheckPoint360°™は「強み」を明確に示す構造になっています。また、「評価」という言葉も使っていません。

新卒育成では、上司が自分の強みを理解し、それを新卒社員にどう活かすかを考えられることが重要です。

2. 組織の育成方針に沿った行動を育てられる

CheckPoint360°™は、70のリーダーシップ行動が特定されていますが、その全てに取り組む必要は無く、企業が求めるリーダー像に合わせて重点的に育てたい行動を選択できます。

新卒育成に必要な行動を重点的に測定できるため、

  • 相談しやすい関わり方

  • 期待の伝え方

  • キャリアの方向性の示し方

  • チームへの巻き込み方

など、新卒育成に直結する行動を戦略的に育てることができます。

3. 個別化された育成ガイドで、上司が“自走”できる

CheckPoint360°™のレポートには、

  • 強化すべき行動

  • 行動改善の具体的な方法

  • 日常業務での実践ポイント

が丁寧に示されています。

新卒育成の現場では、「上司が自分で改善できる状態」をつくることが最も効果的です。

CheckPoint360°™は、上司が自分の行動を自走で改善できるように設計されています。

新卒育成におけるCheckPoint360°™の実務的な活用方法

こちらの記事でも触れた通り、新卒育成を主役にした、実務で使える活用方法を整理します。

① 新卒配属先の上司の「育成力」を可視化する

新卒が育つかどうかは、配属先の上司がどんな行動を取るかで決まります。

CheckPoint360°™を新卒配属先の上司に実施することで:

  • 新卒が安心して相談できるか

  • 期待が明確に伝わっているか

  • フィードバックが具体的か

  • チームに巻き込めているか

  • 上司自身が自分の行動を正しく認識できているか

が明確になります。

② 個別フィードバックと能力開発ガイドで、上司の行動変容を促す

CheckPoint360°™のレポートには、上司の発揮行動のスコア、自己評価と他者評価のギャップ、そして個別化された能力開発ガイド(行動の指針・挑戦すべきこと)が整理されています。

これにより、上司は

  • どの行動が十分に発揮できているか

  • どの行動に改善の余地があるか

  • 日常業務の中でどのように行動を変えていけばよいか

を具体的に理解できます。

新卒育成においては、「どの行動を変えれば社員が育ちやすくなるのか」が明確になることが重要です。

CheckPoint360°™のフィードバックセッションでは、レポートの内容をもとに、上司が新卒社員との関わり方をどのように調整すべきかを言語化し、その後の個別コーチングで、改善すべき行動をどの場面で、どのように実践するかを具体化することも可能です。

③ 新卒が感じる“言語化されていない不安”を、上司の行動から分析する

新卒は、配属直後に次のような不安を抱えやすいものです。

  • 話しかけづらい

  • 相談しづらい

  • 期待が分からない

  • フィードバックが曖昧

  • チームに馴染めるか不安

しかし、新卒社員本人はこれらをうまく言語化できません。「なぜそう感じるのか」「どの行動が原因なのか」を説明する経験値がまだないためです。

CheckPoint360°™が行うのは、新卒本人の感情を直接測ることではなく、その不安の“原因となっている上司の行動”を起点に分析することです。

観察者(部下・同僚・上司)が評価した上司の行動データから、

  • 傾聴しているか

  • 情報共有が十分か

  • 指示や期待が明確か

  • 新人を巻き込む行動があるか

  • 心理的安全性をつくる行動があるか

といった項目を構造的に読み解くことで、新卒が感じている不安の正体を“行動レベル”で特定できるようになります。

つまり、CheckPoint360°™は、新卒のモヤモヤした感情を、上司の行動データから逆算して「改善可能な行動」に翻訳するツール

ということです。

④ 組織の育成文化を変える

CheckPoint360°™は、上司個人の改善だけでなく、組織全体の育成文化を変えるためのツールです。

  • 上司同士が行動改善を支援し合う

  • 部署内で「育成行動の共通言語」ができる

  • 若手が相談しやすい雰囲気が生まれる

  • チームのコミュニケーションが改善する

新卒育成は「上司の行動の質」がすべての起点になるため、組織全体で育成文化を整えることが重要です。

まとめ:CheckPoint360°™は“新卒が育つ上司”をつくるための戦略ツール

CheckPoint360°™は、

  • 上司の行動を可視化し

  • 普遍的リーダーシップ行動に基づいて育成ポイントを明確にし

  • 個別化された育成ガイドで行動変容を促し

  • 組織の育成文化を変える

ための、新卒育成に最も効果的なリーダーシップ開発ツールです。

新卒全体を対象としたオンボーディングにおいて、CheckPoint360°™を活用することで、

  • 新卒が安心して相談できる上司が増える

  • 配属後の関係不全が減る

  • 若手の早期離職が減る

  • 組織の育成文化が強化される

という効果が期待できます。